マンモグラフィーは痛いんです。乳がん検診経験者が思うこと。

 

この度の、小林麻央さんの訃報に接し、心を痛めている一人です。

この週末は日本中が悲しみ、喪に服しているように感じました。

お辛いなか、気丈にも海老蔵さんは会見され、
今まで応援や見守って下さった方に報告と感謝の気持ちを伝えられ、
その後も二回目の舞台を務め、翌日もまた舞台に立たれました。

海老蔵さんの悲しみは察するに余りあり、
並大抵の精神力では出来ない事です。
ご自分が大変な時にも、周りの方への感謝を忘れず、
本当に立派な方だと感心しました。
海老蔵さんや、ご家族に早く癒しの日々が訪れることを
願って止みません。

私も麻央さんのブログ、度々拝見していました。
記事には日々の事、治療の事そしてブログを訪れている方へ
たくさんのメッセージがあったと思います。

その中でも、乳がん発覚のいきさつ。

海老蔵さんと訪れた人間ドックで、乳がんの可能性があるとの
指摘を受けたところから始まります。
その後、知り合いの乳腺専門の医師に相談したところ、
「授乳中のしこりで癌の可能性が五分五分なんてオーバーだ」と
言われたという下りがありました。
それも、どうやら2人の医師に言われたようです。
(ブログ2016.9.7③授乳中のしこり)
その後の再検査でも、マンモグラフィーと触診、視診を受け
問題ないという結果。
(ブログ2016.9.11④再検査)

こういう経緯で、問題なしと言われたら・・・

それ以上何を疑うでしょうか?

私を含め大多数の女性が安堵し大丈夫だと思うでしょう。
一点の曇りもなく。

きっと、麻央さんもそう思われたに違いありません。
しかし、この8か月後に再度検査を受けたところ、
乳がんとの告知を受けた様です。

麻央さんの一番伝えたかった事は、ここにあると思います。
本当に授乳期の乳がんというものは稀なのでしょう。
しかし、乳がんになる方もいるという事実。

普通、2人の乳腺専門医に「オーバーだ」と言われ、
再検査をした医師の「問題ない」という言葉を聞いて、
なお、やっぱりもう一度他の病院で、他の医師に聞いてみようと
いう考えには、なかなか及ばないと思います。

しかし、
『人間ドックで五分五分と言われる位のケースでは、
セカンドオピニオンも検討したほうが良い』

というメッセージがあったと思います。
と同時に若い方にも積極的に乳がん検診を受けたほうが安心だよということも。

乳がん検診とは

乳がん検診、何度か受けた事があります。
自治体によって少し変わるようですが、私の住んでいるところでは、
40歳以上の女性に1年おきに、乳がん検診のお知らせが来ます。
マンモグラフィーと触診と視診を2000円で受ける事が出来ます。
先着順の受付で、人数制限があるようです。
39歳までは対象外なので、乳がん検診を受ける場合は
全額自己負担となります。

乳がん検診(日本医師会ホームページ)

私はいつも検診をやってもらう決まった病院があります。
そこで、やってもらうと、必ず再検査になります。

先生曰く
「私は、経験上問題ないと思うケースでも、怪しいと思うところが
あれば(再検査に)引っかけます。専門医に診てもらったほうが
安心でしょうから」と。
前回のマンモグラフィーの画像と比較して、色々説明をして下さる、
信頼のおける先生です。
ここで、気付いたのですが検診をやる病院はいくつか指定が
あるのですが、検診をして下さる先生というのは乳腺専門医では
なかったんですね。

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そして、再検査には自分で調べた乳腺専門医の病院へ行きます。
画像はお持ちですか?と聞かれますが、画像も買って持って行かなければならないので(2000円位?)2回目からは、持って行ってません。
そちらの先生は、エコー(超音波検査)と触診、視診ですが、
トータル15分位で終わります。
一緒にエコーを見ながら説明をして下さいます。
こちらも信頼のおける先生です。

乳がん検診未受診率が高い理由

①費用(全額自己負担の場合)

ここで質問。
かならず再検査になると分かっているのに、何故最初から乳腺専門医にかからないのでしょう?

答え
それは、症状もない(しこりがある等)のに乳がん検査を受けると
保険適用にならず、全額自己負担になるから。

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若い人の乳がん検査、未受診率が高いのはこのせいだと思います。
全額自己負担で、マンモグラフィー、触診、視診に初診料を加えると、大体15000円位になるそうです。
40歳以上でも、毎年受けないのは、こちらが原因です。
ちなみに、保険適用を受けると2000円未満だったと思います。
要再検査の用紙を持って行くと、保険を適用して頂けます。

②マンモグラフィー検査に苦痛が伴う。

これは、実際に受診するまで知らなかったので、
未受診の方は殆ど知らないと思いますが、
マンモグラフィー検査は乳腺専用のX線検査の事で左右の乳房(おっぱい)を片方ずつ撮影する検査です。

胸の高さまで、調整された2枚の圧迫版で片方の胸をおせんべい位の
薄さになるまで挟んで、圧迫します。

つまりぺちゃんこにします。
ぺちゃんこになるまでねじで締め上げられます。

この時、胸の痛さはもちろんのこと、
胸の付け根(脇?)がちぎれるかと思う位痛いです。

これを片胸、2方向です。
横にぺちゃんこと縦にぺちゃんこにされます。
いい歳したおばさんも、涙が頬をつたいます。

これを両胸、4回撮影されます。
髪が長い人は、髪が写り込んだり、それ以外にも
上手に取れなかったら撮り直しされるので回数が増えます。

若い人は、乳腺が発達して(張って)いるので、より苦痛は増します。
なのに、若い人の胸は乳腺が発達しているが故に、
画像が真っ白になる傾向があり、がんがあっても乳腺に隠れ
発見出来ない確立が高いそうです。

それ故、20~30台位の方には、エコー検査が重視され、
(エコーは全く痛くありません。)
マンモグラフィー検査をしないことも多いようですが、
まだまだ乳がん検査=マンモグラフィーという状況の日本です。

マンモグラフィーにも得意と不得意があり、エコーにも得意と不得意があるので、両方同時に受けた方が確実性が高まるようですが、それを最初の検査から行わないのは、費用の問題があるのかもしれません。

近未来痛くない乳がん検査が導入されるかも?

今や、痛くない乳がん検査(マンモPET)で、うつぶせに寝て
穴の空いている所に片胸を入れるだけという痛み0の方法もあります。

これが、一般化しないのは、料金の高さにあるのでしょう。
自己負担だと検査のみで5万円位するそうです。

せめて娘の時代の乳がん検査では、このマンモペットが
検査の主流になっていることを祈ります。

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今年も、乳がん検査の案内が来ましたので、早速申し込みをしました。
またあの苦痛の時間が待っているかと思うと、ブルーになります。

しかし自分の為、家族の為、
そしてブログで発信し続けてくれた麻央さんのメッセージに応える為
乳がん検査に行ってきます。

世界中で1人でも、乳がんで悲しむ方が少なくなりますように。
小林麻央さんのご冥福を心よりお祈り申し上げます。